• 見学のお申し込み・お問い合わせ
  • オンラインショップ

GJ!センターのつかいかた!?

ことばと音がひろがる空間

 「多様な人の多様なはたらき方と居場所をつくる」として構想されたGood Job!センター香芝。設計のo+hの大西さん、百田さんらがプロポーザルの際に出してくれた提案書には、「街並みをかえるアートの森」と書かれていました。銀行をはさんで2カ所の土地に2棟の建物が建つので、人が行き来することで活動が地域にひろがって、そのことが街の風景をかえていくということ。

 そして、建物のなかには、斜めにぱらぱらと立つ壁柱が木のようになり、たくさんの人が活動できるようなひらかれた少し大きめの空間があったり、つながっているけれども、壁の後ろの空間や奥のスペースは、木の陰のように落ち着いて休むことができたり、仕事や活動に集中できたり……。たとえば、事務スペースの隣、壁1枚へだてたら、休憩中に寝ている人がいたりお昼にはかわいい女子会がひらかれていたり……。

 そんなGJ!センターの建築は、いろいろな人がいろいろな使い方ができるんだな、おもしろいなと日々思っているのですが、この夏も、ほんとうに楽しい時間がありました。

 

『Case By Case』コトバと声と音のワークショップ

 京都市立芸術大学の高橋悟先生たちが取り組んでいる「状況のアーキテクチャー」に、2年前からたんぽぽの家やGJ!センターも参加をさせていただいています。

 ヒップホップMCのShing02さんが毎回アーティストとして参加していて、スタッフも毎年楽しみにしているプロジェクトです。昨年度はGJ!センターのメンバーでは、安田くんが、生きたコトバをテーマにするプロジェクトに「Tracing Voices:ラップ×ケア×アート」に参加しました。

 今年は、実際にメンバーと「リリックをつくってみましょう」という高橋先生からの提案、Shing02さんが7月18日〜21日まで、4日間GJ!センターにきてくれました。


リリックをつくる、曲を選ぶ、自分で歌う、4日間

 1日目は、まずはリリックをつくってみる、韻をふむ。合間でShing02さんが曲を流してくれて、メンバーの田村くんや向川くんも入って、フリースタイル?で歌ってみる。


 2日目は、実際にリリックを書いたメンバーが、Shig02さんと一緒に、曲を選んで、自分で歌ってみる。この日は火災避難訓練があったのでShing02さんも高橋先生も参加。

 3日目は、夏のメインイベント「バーべキュー」で室生にある村上さんのお宅へ。Shing02さんたちも一緒に、外での食事と音楽も楽しみました!


 そして、最終日4日目は3日間の成果をミニライブのように披露。この日はこれまで詩をつくったり、うたったりして参加してきたメンバーに加え、即興で参加しにきてくれたメンバーもいて、たまたま徳島から見学に来ていたみなさんや、カフェのお客さんもギャラリーになってくれて、徳島からの「れもんワークス」からの見学者のみなさんやカフェのお客さまがいたりスタッフも見にきたりと、にぎやかな1日でした。

 こんな中、私やスタッフも常に今うまれてくる音楽を聴きながら、仕事するという、なんともぜいたくな4日間でした。

 

詩は、まだ知らないその人らしさの結晶

 「自分のスーパーではたいていた時の記憶」「夏の思い出」「昨日食べたうなぎ」「戦闘機と戦争」ことば、詩にするというのが、その人の体験や経験に基づく根っこにあることや、その人らしいオリジナルの部分がより深く出てくる。
 私たちは福祉サービス事業をやっているので、契約にのっとり、またふだんの付き合いの中で、その人のことを知る部分はありますが、毎日のやりとりでは知らなかったことが詩になる時に、結晶となって出てくるのを改めて思いました。
 また、音がついてうたになることで、少しユーモアだったりも伴ったりしながら、周りの人たちに伝わる、広がるのだと実感しました。

 

建物がつくる状況と、状況から生まれる空間のおもしろさ

 そして、あらためて、今回、GJ!センターの建物のおもしろさと可能性を感じました。大西さんや百田さんとは2年くらいかけて、あーだこーだ、何度も何度も一緒に迷いながらも設計に落とし込んでいきましたが、最初から大西さんたちが言っていたのは「多様な人のはたらきかたと居場所をつくる。ここではたらく人も、近くからも遠方からも訪れる人にとっても」ということでした。

 今回、メンバーの詩とShing02さんの選んでくれた音が、空間に広がるのを仕事しながらも楽しんだり、一方でその状況がおきていてもいつものように張り子の作業を集中してする人がいたり、10分の休憩だけ参加して休憩が終わるとさっと仕事に戻ったり、仕事しながら上からのぞいたり。

 また、私たちがずっとが探究している、仕事も遊びも同時にあるような活動って、どんなだろう、柔軟で一人ひとりが楽しく、生きがいを持ってはたらけるような状況ってどんなことだろうということの、ヒントがあるような気がしたのです。

 今回の成果は、12月初旬にGJ!センターで発表を行います。身体ワークショップで来てくれていたcontact Gonzoさんも来て、GJ!センター全体を使って行う予定です。とても楽しみです!

(森下 静香)



気軽にお問い合わせください

「Good Job!センター香芝で何かやってみたい」と何か思い浮かんだら、
どうぞ遠慮なくご相談ください。 http://goodjobcenter.com/contact/

Contact お問い合わせ

しごとの相談
セミナーや研修の相談
見学のお申し込み
GJ!センターではたらきたい
GJ!センターを応援したい
メールニュース登録
tanpopo