いま、生活や価値観の多様化や自然環境もふくめた社会の大きな変化のなかで、ものづくりのあり方も見直す時期にきています。
このようななか、私たちは、福祉×伝統工芸の可能性に着目し、新しいものづくりのあり方を実践するプロジェクト「NEW TRADITIONAL」(以下、ニュートラ)に取り組んできました。
日本の福祉の現場では、長い間、陶芸や和紙、染織、木工など、クラフトの文化が根づき、さまざまなものづくりが行われています。しかし、多様なものづくりのあり方や、販売を通した所得アップの方法や視点などを学ぶ機会、またデザインや伝統工芸にかかわる人たちと出会い、協働する機会は多くはありません。
そこで、ニュートラの学校・入門編では、福祉の現場と伝統のものづくりにかかわる人たちが、出会い、「福祉×伝統のものづくり」について学びあう場をつくります。
今、私たちに価値のあるものとは何か、伝統のものづくりをどのように発展させてくことができるか、一緒に考えてみませんか? みなさんのご参加をお待ちしています。[チラシPDF]
開催概要
日時:2023年11月30日(木) 13時30分〜16時30分(受付13時〜)
会場:新潟市美術館 講堂(新潟県新潟市中央区西大畑町5191-9)
*アクセス:新潟市美術館のwebサイトをご確認ください。お車でお越しの場合、第二
駐車場(教育相談センター駐車場)をご利用ください。
定員:50名(申し込み先着順)
参加費:無料
お申し込み方法:
・webフォーム:https://forms.gle/K8B2YrGoLAr1KUfCA
・電話:0742-43-7055(お名前、ご所属、参加人数をお伝えください)
・メール:nt@popo.or.jp(お名前、ご所属、参加人数をお伝えください)
情報保障:文字による情報保障を行います。
主催:文化庁/一般財団法人たんぽぽの家
協力:hickory03travelers、新潟県アール・ブリュット・サポート・センターNASC
本セミナーは、文化庁委託事業「令和5年度障害者等による文化芸術活動推進事業」の一環として開催します。
プログラム
13:30~16:30[セミナー]
トーク①「ニュートラ・プロジェクトの紹介」
ニュートラは、障害のある人とともに、伝統のものづくりをとおして新しいものづくりのありかたや、それらが息づく生活文化を提案するプロジェクトです。これまでの4年間の取り組みについて、ご紹介します。
トーク②「福祉施設での価値のある働き方を考えるーーLa Manoの取り組みから」
東京・町田を拠点に伝統的な染織の技法をつかい、手染・手織製品をつくっているLa Mano。一人ひとりのできることと製品の価値を高めることのバランスをとりながら、各地にファンを増やしています。代表の高野さんより、ものづくりへのこだわりや、障害のある人の尊厳のある仕事づくりについてお話しいただきます。
高野賢二(クラフト工房La Mano)
ディスカッション「多様なコラボからうまれるものづくりの可能性」
地域においてどんな素材をつかい、どんな人たちとつながるか。ものづくりを考えるうえで大切なことです。ニュートラをはじめ、各地でのユニークなものづくりを見つめ続けてきた奈良県香芝市のGood Job!センターの安部、地元新潟で企業やデザイナーとのネットワークを作り続けている迫さんにも参加いただき、そこでしか生まれないものづくりのあり方について議論します。
迫 一成(hickory03travelers)
安部 剛(Good Job!センター香芝)
高野賢二(クラフト工房La Mano)
【17:30~】 交流会
セミナー終了後、参加者・講師のみなさんと、食事をしながら交流をします。情報交換、お悩み相談などお気軽にご参加ください。
会場:SAN(新潟市中央区古町通3番町653)
定員:30名(要事前申し込み、先着順)
参加費:4,000円(食事つき/参加費は当日会場にてお支払いください)
□□商品販売のご案内□□
10月28日(土)〜11月12日(日)
会場となる新潟市美術館のミュージアムショップ「ルルル」にて、セミナーの開催に先がけてニュートラのプロジェクトからうまれたものやGood Job!センター香芝の商品などをご紹介します。(オープン時間や休日などはこちらをご覧ください。販売期間終了後セミ ナー当日のみ、一部商品をショップにて販売します。 https://kokagedelululu.com/)
講師プロフィール
高野賢二(クラフト工房LaMano施設長)
1976年生まれ。福島県出身。学生時代に東京で染色を学ぶ。2000年クラフト工房入社。染色担当の指導員として染色の技術を生かし、障がいのある人たちとの物づくりを模索。メンバーの絵を使った手ぬぐいや藍染の鯉のぼりを企画、また、外部との共同のモノづくりを進める。2006年にはアトリエ(アート活動)を始動し、アートを仕事に取り入れる。アート・クラフト・デザインの融合した商品制作に力を入れる。
迫 一成 (hickory03travelers 代表)
福岡県生まれ。新潟大学人文学部卒。2001年にクリエイト集団ヒッコリースリートラベラーズ結成(代表)「日常を楽しもう」のコンセプトで仲間と共に新潟市上古町商店街にオリジナルとセレクトのショップ、作業場、事務所、複合施設を構え、デザインやイラスト、言葉を活用してワクワクする取り組みを継続。地域の伝統菓子、作り手が少ない生地、産品などがこれからも新潟で続くよう、デザインや発信、流通などを通して、自分ごととして取り組んでいる。地域に根差したデザイン活動でグッドデザイン賞2015を受賞。
安部 剛 (Good Job!センター香芝 企画営業ディレクター)
フリーランスとして、子ども向けの雑貨を取り扱うショップの運営の傍ら、保育園や放課後等デイサービスにて造形活動の講師として従事。2017年よりGJ!センター香芝のスタッフとなり、全国の福祉施設などから生まれる商品を販売するGOOD JOB STOREの運営と、メンバーの表現を生かした商品開発などに取り組む。
問い合わせ
〒630-8044 奈良市六条西3-25-4
一般財団法人たんぽぽの家
Tel: 0742-43-7055 Fax: 0742-49-5501
E-mail: nt@popo.or.jp