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建築設計事務所・o+hと、たんぽぽの家が対話を繰り返えし、 設計していったGJ!センター完成までの約2年をたどります。

〜 2013.12
Good Job! センター
設計者選定プロポーザル

企業と福祉をつなぐ施設の設計案の公募がスタート。

たんぽぽの家「アートセンター HANA」を視察。スタッフとメンバーが思い思いの場所で絵やオブジェなど制作する姿を垣間見ることができました。テーブルでいろんな人と一緒に制作する人もいれば、個人ブースや倉庫の片隅に場所をつくって1人で作業をする人もいる。「誰もが好きな環境を選べる」おおらかさ、寛容さが建築にも必要です。
大西麻貴+百田有希
Good Job!センター 香芝 設計者
o+h / 一級建築士事務所
大西麻貴+百田有希
Good Job! センターは、新しいはたらき方や仕事の提案をめざしていますが、その「新しい」ということがどういうことなのか、私たちにも確信があるわけではなく、いろいろな出会いから見つけていきたいと思っていました。だからこそ、建築自体も活動に新しいコンセプトや出会いをもたらしてくれるようなものであってほしいと思いました。
森下静香
Good Job!センター 香芝 センター長
森下静香
アートセンター HANAの制作スペース。各々の方法で制作を行っている。
平面だけでなく、多様な表現方法に対応した工房スペース。
メンバーの作品を使用したさまざまな商品が並ぶ倉庫。

2014.01
建築の提案・決定

福祉施設の環境やメンバーの状況をふまえ、新たな建築のプレゼンテーションを行う。

「町並みをつくるアートの森」というコンセプトの建築案を発表。壁面と構造が一体となった「壁柱」が、空間を内と外に隔てず、明るい原っぱのような空間、少し薄暗く落ち着いた空間など、まるで森のように多様な空間をつくり出します。施設のメンバーがお気に入りの場所を見つけて作業できるよう、建築的な配慮を提案へと盛り込みました。
大西麻貴+百田有希
Good Job!センター 香芝 設計者
o+h / 一級建築士事務所
大西麻貴+百田有希
建築、デザイン、福祉の専門的視点を持つ人たちからアドバイスを受け、設計者を決定。施設の目的や意義を理解し、障害のある人たちの創造性を生かした仕事づくりに対して可能性を示してもらえたこと、異分野との連携を前提としたフレキシブルな空間を提案してもらえたことを評価。何よりも一緒に構想を進めていけるパートナーだと感じました。
森下静香
Good Job!センター 香芝 センター長
森下静香
建物内の活動が立面に現れ、まちなみをつくっていく。
多様な居場所を示すコンセプトイメージ。
壁柱が立ち並び、森のような空間をつくる。

2014.02〜08
施設関係者と建築家による対話

建築を立ち上げるために、 改めてヴィジョンを共有・更新していく。

Good Job! センター建設準備室のたんぽぽの家のスタッフや、デザイナー、研究者、地元企業の人たちが集まり、設計案をもとに「GJ! センターとは、どんな場所なんだろう?」と対話を繰り返しました。 また、生活雑貨を扱う中川政七商店や靴下専門店 Tabio、家具などのデザインを行う grafを視察し、商品のストック方法や管理についてリサーチを行いました。
大西麻貴+百田有希
Good Job!センター 香芝 設計者
o+h / 一級建築士事務所
大西麻貴+百田有希
障害のある人のアトリエとして、大阪で先進的な活動を行う「アトリエインカーブ」「アトリエコーナス」をo+hとともに見学。障害のある人の特性に配慮しながらも、自由な創作ができる環境があり、スタッフにとっても誇りを持ってはたらくことのできる場であることが大切だと、その実感をo+hとも共有しながら、旅をしているような感覚でした。
森下静香
Good Job!センター 香芝 センター長
森下静香
打ち合わせ風景。立場も年齢も異なる人が集まっている。
Tabioの工場を見学。
Good Job! センターをつくる上での、たんぽぽの家からのコンセプト。

2014.09
コストコントロールの検討

改案を重ねていきつつ、 模型をブラッシュアップ。

設計を詰めていくなかで提案時の建築面積を縮小。窓の面積を削減したことで、初期案にあった森のように柔らかな印象が薄くなってしまいました。そこで設計案を見直し、2 階建てから平屋に改変。しかし、吹き抜けがなくなることで、 特徴的な「壁柱」の機能が薄れてしまったため、再度大きな転換を考える必要がありました。
大西麻貴+百田有希
Good Job!センター 香芝 設計者
o+h / 一級建築士事務所
大西麻貴+百田有希
プロポーザルの時から何度も大きく設計図を変更。私たちは「こういう活動もしたいし、こういうことも考えています」と伝え、o+hからは「こういうイメージもどうでしょう」と事例を見せてもらい、議論を進めました。私たち自身、Good Job! センターにおける取り組みをどう考えるか、より深めることができ刺激的な時間でした。
森下静香
Good Job!センター 香芝 センター長
森下静香
面積縮小案。空間ののびやかさがなくなってしまった。
全体を大きな1ルームにした案。多様な居場所がなくなってしまった。

2015.01〜03
機能の再配置

南・北館それぞれの機能を再検討、周辺環境との関係性を建築へ落とし込む。

南館2階に配置していたアトリエを1階に移動し、カフェやギャラリーとともに、まちへと開いていく構成に。一方で廊下状になっていた2階の床をまとめ、倉庫機能を配置し車椅子も通りやすくするなど空間を調整しました。また、まちの体験が少しずつ建築のなかへ溶け込むよう、壁柱の考え方を建物の外側にも採用。何度もスタディを重ねました。
大西麻貴+百田有希
Good Job!センター 香芝 設計者
o+h / 一級建築士事務所
大西麻貴+百田有希
北館を平屋で考え出したら、すっと議論が動き出したような気がします。実際に南館2階の倉庫部分の大きさを想像したり、カフェの厨房スペースを実寸でつくってみたりしながらイメージを固めていきました。同時に、これまで取り組んだことのないデジタル工作機によるものづくりを実験的に行い、これからの仕事を考えていきました。
森下静香
Good Job!センター 香芝 センター長
森下静香
倉庫の床をまとめるとともに外観を考え直した案。
2階に廊下状の倉庫をつくる案。

2015.04
設計最終案へ

一貫した建築テーマのもと、 施設内外の空間をつくり出す。

南館 1 階吹き抜けの明るいワークスペースや、天井が低く落ち着いた工房など、さまざまな大きさ・色の壁が寄せ集まることで、多様な空間を生み出す設計案へとブラッシュアップ。 内観の壁柱と同様に、複数のサッシが集まって建物の外観をつくりだしているため、内と外の境界が曖昧になり、まちの人や出来事が入り込むことのできる建築に。
大西麻貴+百田有希
Good Job!センター 香芝 設計者
o+h / 一級建築士事務所
大西麻貴+百田有希
多くの議論・検討を行い、紆余曲折を経て、変わった部分もありますが、建物自体が訪れる人も、通りがかりの人も、そしてはたらく私たちもわくわくさせてくれる、最初のプロポーザルの時のイメージに、また戻ってきたような気がしました。そういう場にできるように、これから中身もつくり上げていくんだというように身が引き締まりました。
森下静香
Good Job!センター 香芝 センター長
森下静香
最終案。建物の外側にも居場所ができた。
壁がバラバラと集まり、多様な居場所をつくる内観イメージ。
Good Job! センター上棟式にて。(photo:Kai Nakamura)

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